• 出雲行脚 0201-0203 その2-4

    2/2(火) その4
    続き。

    キルト美術館…このあたりじゃないの??

    ヲ「え、雲州平田の駅員さんに、この辺りって教えてもらったんです」
    店員さん「え~~、でもこのあたりにこんなところ見たことないですねぇ…」

    ええっ?

    別の店員さんがやってくる。
    店員さん「なあなあ、ここ知ってる」
    店員さんB「ん?んん?いや、聞いたことないわ。これ、斐川町って書いてるからこの辺りではないなあ」
    店員さん「そうやんなあ…」

    えええっ?
    ひょっとしてデマ吹き込まれた??
    とその時、

    店員さん「あ、なんか思い出した!わたしここの看板見た覚えがあるわ」

    お!

    店員さん「コンビニの手前の道を行くと橋があって、そこを越えてしばらく行くと、右手に歩道橋が見える交差点に出るんです。そこを左に曲がったところにあったと思うんですけど…」

    おおお!

    店員さん「うろ覚えなんで、もし違ったらごめんなさい!」

    ヲ「いえいえ!行くだけ行ってみます、ありがとうございます!」

    というわけで駅員さんにはちょっとしてやられたなと思ったけど面白いし、店員さんが物凄く親切だったので、これで辿り着けなくても全然良いやーと思い、言われた道を進む。

    テクテク進む、ちょい上り坂越える、橋…?とりあえず越える、交差点見つかる…歩道橋は見当たらない。店員さんの思い違いかな?
    左側…それらしき建物は全く見当たらない。地図を見る…最寄の建物もまるでない。違うのかな。
    もうしばらく道なりに進むことに。

    車線が小高い丘?に向けてなっててぐーんと伸びている。うーんどうなんだろう。

    と今ここで美術館に問い合わせすれば良いことに気付く。遅すぎ!

    電話する。

    ヲ「すみません、そちらに向かいたいのですが場所がわからなくて」
    美術館員さん「今どちらにいらっしゃいます?」
    ヲ「雲州平田駅から歩いてきて、国道のコンビニを越えたところです」
    美術館員さん「えー…少々お待ち下さいませ」

    おお?

    電話に別の方。上司さんか。
    美術館員さん「お電話代わりました。どちらにいらっしゃいますか?」
    ヲ「かくかくしかじかで、今上り坂の前付近です」
    美術館員さん「そのまま道なりに進んで頂くと、西代橋(さいだいばし)というのに差し掛かるので、それを越えて頂くと3つ目の信号を左に進んで下さい」

    左。おお。

    ヲ「あー…わかりました。そのまま進んでみます。またわからなくなったらお電話させて頂きます」
    美術館員さん「かしこまりました。ちなみに、何で来られてますか?お車ですか?」

    車かタクシーか何かを想像されたのだろう。

    ヲ「いえ、徒歩です」
    美術館員さん「徒歩ですか!?ああー…かなりの距離がありますが…」
    ヲ「え!そうなんですか…? あの、ちなみに開館時間は何時まででしょうか…?」
    書いてあることを確認する間抜けぶりである。

    美術館員さん「17時までになっておりまして…」
    ヲ「そうですよねぇ…わかりました、行けるだけ行ってみようと思います。もし時間が過ぎるようであれば諦めます」
    美術館員さん「かしこまりました…お気を付けていらして下さい」
    ヲ「どうもありがとうございます」
    大馬鹿野郎炸裂である。
    何だか申し訳ない気分になりつつも行ってみようと思い、坂を上る。

    橋、長っっ!!!向こう側見えない。歩く。
    向こうに川が見えて…河川敷、広っっ!!!川幅、広っっ!!!
    淀川の梅田-十三間の倍くらいあった気がする。大袈裟かも知れないけど、体感としてはそんな按配。ビルとかでかい建物がそれはもう全然なく、人も全然通らないので、より遠く広く感じるのかも。時折車が走るくらい。

    えーらいところに来たなーと思いながら、空を見ると分厚い雲の隙間から光が差している。はー凄いなー…。
    出雲の空の下ということもあり、格別。


    看板には「斐川町」。出雲市を越えた。もうしばらく歩き、橋を渡り終える。
    ここで思い出す「3つ目の信号を左」。………1つ目の信号は?

    更に向こう。

    思わず「ウワーー!!」と声に出た。16時10分。
    自然と早足になる。何ならちょっと走ったりした。5秒くらいでやめて早足に戻る。
    日も暮れてきて、景色はスコーンと広がっていて、凄く良い。古くからの町内が見えたりすると「買い出しとかどうしてるのかなあー」と思ったりする。電車の駅からは随分と遠くなったし、バス停なんてのもないし、最寄りの駅という概念がないんじゃないかという気になる。道の案内に次第に現れる「出雲空港」。
    自分がいかに街の中に住んでいるか、ということを痛感。

    信号1つ越え、更に行き、2つ越え、3つ目が見えてくる。30分くらいは見れるかも知れない。
    3つ目が近づき、景色が広がる。信号、交差点。右手に歩道橋。

    コンビニの店員さんの言ってること合ってたよ!!!ありがとう!!!

    ここを左に曲がる。最寄りの目印(カメラ屋)は…更に向こうの建物が正しいのか?念のために曲がった直後の道なり周辺も確認。行ってみるしかない。
    しばらく歩くと、確かに昔ながらのフジカラーの看板つけたカメラ屋っぽい建物が見えてくるが…。
    とここで交差点に差し掛かる。


    ウワーー!!間に合ったーー!!
    更に少し歩き、到着。駅から徒歩約70分。

    かなりの大豪邸の内装を作り替えて美術館に仕立て上げたと思われる。入館料500円。


    季節によって展示作品をがらりと換えている模様。作品自体は、大きいものが10点弱。キルトの特性のものだと思うけど、綺麗に仕立て上げられてる反面、細かいところで妙に雑に見えるところを感じたりした。もっと離れてみたり、視点を変えたら良いのかも知れないなーと思ったので、好みの範疇ではなかったのだと思う。ただ、順路の奥、日本庭園に近いところの作品は日本画のような綺麗さがあってとても良かった。

    順路を案内して下さった方が「先程お電話下さった方ですか?ようこそおいで下さいました」と言って頂き、少し話など。
    喫茶カウンターといろりでお茶が出来るので、かぼちゃシフォンケーキとアールグレイティーを頂いた。シンプルで美味。ほっこり。


    来た記念にポストカードを買い、閉館時間を少し過ぎたあたりで美術館を後にした。

    さて、来た道を帰る。晴れ間もそこそこの夕景が良い具合。さすがに寒さも下りてきてる。


    良い土地なのでゆっくりぼんやり歩きつつ帰りたいと思ったが、この道、街灯が全然ないので暗くなるまでにさっきのコンビニあたりまで出た方が良いのだろうなと思ったので、歩みを進めることにした。
    美術館近くの神社が気になったけど断念。

    引き返し引き返し、先の西代橋。探りつつの道なりに比べれば早いもの。斐川町から出雲市。ただいま。
    日も暮れた。仕事が終わったからだろう、車が増えている。

    コンビニの交差点に戻り、そのまま奥のスーパーへ向かう。お目当ての出雲特産イゲタ醤油うすくちを買い、更に歩いて帰路、雲州平田駅へ。

    18時半頃、到着。足パンパン。電車が来る時間まで休憩。
    駅のテレビで「ヤン坊マー坊天気予報」が放送されていて大変驚く。

    出雲市駅へ向かおうかとも思ったが、松江に戻ることにした。
    19時過ぎに電車に乗り込み出発。ありがとう出雲さん。

    松江しんじ湖温泉駅着。晩ご飯をどうしようかとさ迷う。
    玉田屋の近くに「ラーメンとおかゆ」と書かれた店を思い出したのでちょっと歩くけどそこに向かうことに。
    途中のそば屋さんが開いてたらそこにしようとしたが既に閉店。近くの洋食屋が開いてたけどスルー。
    しばし歩いて玉田屋を通過し、「ラーメンとおかゆ」の店に着く。しかし開いていない、無念!

    どうしようかなーと引き返しながら考えた結果、松江しんじ湖温泉駅前のラーメン屋に行くことにして結局逆戻り。
    駅前の壱龍ラーメンにて、「鍋焼き味噌ラーメン」なる一品をオーダー。美味。体が暖かくなり、汗が吹き出る。

    ようやく少し落ち着きお腹も満たされたところで宿に戻る。

    大浴場で疲れを取って、一日のあれこれを整理して、もう日付が変わる頃合い。
    筋肉痛もいらっしゃいな具合、さあ寝るかとベッドに入るも寝れない。全然寝付けない。

    結局寝付いたのが4時頃。6時に起きるつもりだというのに。

    続く。


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